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関節リウマチは、祖母など親族間の遺伝が原因なのでしょうか

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関節リウマチは、膠原病の中でもっとも患者数が多い疾患です。
現在の医学では、これによって膠原病が発症するという、はっきりとした原因は解明されていません。
ただし、遺伝子の影響と環境の影響が複雑に絡み合って、膠原病を発症するということはわかっています。
 膠原病の患者さんの近親者には、同じく膠原病の患者さんがいるということはよくあります。
遺伝子研究の結果によると、関節リウマチなど膠原病の発症原因の約40%は、遺伝子が原因であるということが解明されています。
ただし、遺伝病ということではありませんので、祖母が関節リウマチの有症者だからといって、必ず同じ病気を発症するということではありません。
 膠原病は、自己免疫疾患です。
本来であれば自分を守るべき免疫システムに何らかの異常が起こり、自分が自分を攻撃してしまう病気です。
関節リウマチの発症には、遺伝子が影響していることは確かですが、前述しましたように、祖母から母親へ、母親から娘へと、単純に病気が遺伝していくことはありません。

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 関節リウマチを発症させる遺伝子が、祖母から母親、母親から子へと受け継がれ、それに引き金となる環境因子が加わることによって、関節リウマチなどを発症すると考えられています。
遺伝子に影響を与える環境因子については、感染症や薬剤、紫外線などが挙げられます。
祖母から受け継がれた遺伝要因だけでは、発症するとは考えられていませんので、必要以上に気にすることはありません。
 膠原病の中でも全身性エリテマトーデスに関しては、関節リウマチの親族間でみられる患者数よりも、明らかに親族間の発症率が高い傾向があります。
祖母や母親、娘がともに全身性エリテマトーデスであるケースはよくあります。
また、膠原病は感染症ではありませんので、例えば祖母から孫へうつることはありません。
しかし、感染症は環境要因となりますので、ウィルスや細菌に感染したことが原因で発症したり、病状が悪化すると考えられています。
 ウィルス感染が免疫システムの変化を引き起こすことが原因で、自己免疫疾患である膠原病を発症したり、症状を悪化させたりします。
ゆえに、祖母などの親族が膠原病患者という場合には、より感染症に注意しなければいけません。
また、紫外線が原因となって、全身性エリテマトーデスを発症したり、病状が悪化する場合があります。
日光は確実性の高い原因となっていますので、できる限り日焼けを避けるようにしましょう。

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