完治することのない膠原病の治療について
膠原病は、医学が急激に進歩した現在においても、いまだに原因が解明されておらず、根治療法が存在していません。
ゆえに、膠原病は、完治することはありません。
膠原病は、いわゆる難病といわれる病気であり、治療の経過が長いという特徴があります。
前述しましたように、現在のところ膠原病を完治させる決定的な治療法はありませんが、病気を回復させる可能性はあります。
完治させることは原則不可能なのですが、過剰な日光浴や休養不足、不規則な生活習慣、精神的ストレス、自己判断による服薬の中止といった禁忌事項を避けることによって、病気が悪化するリスクを大幅に軽減させることができます。
膠原病は、国の難病に指定されている疾患であり、完治することはないのですが、決して恐ろしい病気ではなく、適切な薬の服用と生活習慣の改善によって、大きな治療効果を期待することができる病気です。
血管を含む結合組織に異常が起こること、関節痛を伴うこと、自己免疫疾患であるということが、膠原病の三大特徴となります。
膠原病で受診する診療科は、リウマチ科となります。
治療は問診から始まり、膠原病の診断は、診察、血液検査、尿検査、画像検査の結果を総合的に判断して診断がくだされます。
場合によっては、体の組織の一部を採取して生検が行われることもあります。
問診した時点で、リウマチ科の専門医であれば、およその見当がつきます。
何度も言うように完治することはない病気となりますので、治療の目的は症状の軽減と悪化の防止となります。
そもそも膠原病は単独の病名ではなく、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどいくつかの病気からなるグループの総称となります。
治療法も個々の病気で異なるのですが、その一方で共通した症状も多く、治療法についても共通したものが多く見られます。
完治することはない病気なのですが、きわめて軽度の症状で推移する患者さんも少なくないというのが現状です。
若干の疲れやすさと関節痛の症状があるだけで、ステロイド薬を服用することもなく普通に日常生活が送れています。
ゆえに、完治することがない不治の病だと悲観することはありません。
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