膠原病の血液検査における抗核抗体の数値について
膠原病が、いまだにはっきりとした原因が解明されておらず、根治療法が確立していない疾患となりますので、慢性的な病気となります。
ゆえに、膠原病患者さんは、定期的に診察を受けて尿検査や血液検査を受ける必要があります。
血液検査を受けて数値を確認することによって、病変の変化を把握することができ、病気の悪化を未然に防ぐことが可能となります。
尿検査や血液検査は、患者さんの身体に負担を与えることがないというメリットがあります。
血液検査の検査項目は非常に多く、検査項目の欄にはCK、T-CHO、RA−HA、抗核抗体(こうかくこうたい)など、記号や見慣れない単語がたくさん記載されています。
これらはすべて、医学用語もしくは医学用語の略語となります。
そして、何についての検査であるのかを示しています。
血液検査の数多くある検査項目の中でも抗核抗体は、膠原病特有の数値であり、膠原病に診断の重要な手がかりとなる重要な数値となります。
抗核抗体とは、体内の細胞の中の核に対する抗体のことであり、膠原病患者さん特有の自己抗体のひとつとなります。
したがって、抗核抗体の存在の有無が、膠原病の診断の重要な手がかりになるというわけです。
実は、抗核抗体は1つではなく、多くの種類が存在しています。
血液検査の結果、抗核抗体の数値が40倍未満であれば陰性、数値が40倍以上の場合には陽性となり、陽性の場合に抗核抗体の種類について詳しく調べられるようになります。
血液中の赤血球や白血球の数値は、一般的な健康診断の血液検査でも必ず検査される項目となっています。
実は、これらの数値は、膠原病の中の全身性エリテマトーデスの診断に役立ちます。
全身性エリテマトーデスの診断基準の項目の中に、白血球数減少、リンパ球数減少、血小板数減少、溶血性貧血の項目が入っています。
血液中には赤血球や白血球などの成分が含有されており、それぞれが特有の働きを担っています。
そして、血液中の有形成分の基準値はそれぞれ決まっています。
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