膠原病の予備軍の症状
膠原病の予備軍という方も多く、予備軍の方は経過観察をするようになります。
予備軍の方の症状としては、疲れやすかったり、筋肉痛、関節痛、体のこわばりなどの症状が挙げられます。
そもそも膠原病は、単独の病気ではなく、いくつかの病気からなる病気グループの総称となります。
そして、それぞれの病気には異なった診断基準が設けられています。
診断基準の項目にいくつか合致しなければ、膠原病という診断はくだされませんので、前述しましたような症状がある方は、膠原病予備軍となるというわけです。
抗体検査で何も出ず、リウマチ因子も検出できない場合には、膠原病という診断はくだされません。
膠原病初期段階の方は、検査の数値がすべて「異常なし」という結果が出る場合も少なくありません。
膠原病の診断は、診察、尿検査、血液検査、画像検査、場合によっては体の組織の一部を採取して調べる生検が行われ、それらの検査結果を総合して判断されるようになります。
予備軍の方は、経過観察し、定期的に診察を受けて血液検査を受けるようにしましょう。
血液検査は、少量の血を採取するだけで済みますので、患者さんの肉体的な負担が軽く、繰り返し何度でも行うことができる検査であるというメリットがあります。
血液成分の中には、診断の有効な手がかりとなる膠原病特有の数値が存在しています。
ゆえに、血液検査で特有の数値が確認されれば、予備軍ではなくなるというわけです。
特有の数値として、抗核抗体が挙げられます。
抗核抗体とは、細胞の中の核に対する抗体のことであり、この病気の患者さんが持つ特有の自己抗体のひとつです。
ゆえに、抗核抗体があるかないかは、診断の重要な手がかりとなります。
膠原病の三大特徴として、関節痛の症状がある、自己免疫疾患である、血管を含む結合組織に異常が起こるという3点が挙げられます。
また、病気の初期には発熱の症状が多く見られます。
いつまでも下がらない熱の症状がある方は、予備軍の可能性があります。
疲れやすい、発熱、関節痛、筋肉痛、皮疹などの症状が続く場合には、検査を受けられることをおすすめします。
関連ページ
- 膠原病の初期症状と湿疹とかゆみ
- 膠原病の疑いがある症状と、問診票の項目によるチェック方法
- 膠原病の皮膚症状とかゆみについて
- 膠原病の初期症状となる足のむくみ
- 膠原病の初期症状に蕁麻疹が出る理由とは
- 膠原病の初期症状や子供が罹る小児膠原病の症状などについて
- 膠原病の症状で、顔の皮膚などに赤い湿疹が出ます
- 直接的な死亡原因ではない膠原病の症状と、患者さんの寿命
- 膠原病の中の強皮症の特徴と、患者さんの寿命や余命について
- 膠原病の一種であるSLEは完治するのか
- 膠原病の血液検査における抗核抗体の数値について
- 膠原病の血液検査の項目について
- 膠原病の血液検査で異常なしで出た場合
- 膠原病の血液検査での抗核抗体の数値について
- 膠原病の診断の際に行なわれる血液検査の費用について
- 膠原病が遺伝する確率について
- 膠原病を悪化させる原因となる精神的ストレス
- 自己免疫疾患である膠原病患者さんの免疫システムの違い
- 完治することのない膠原病の治療について
- 膠原病の患者さんは、生存率を高めるために間質性肺炎に注意が必要
- 膠原病の一種である強皮症の合併症である間質性肺炎と予後について
- 膠原病のような難病に対する医療費の助成について
- 膠原病患者さんの妊娠・出産のリスクについて
- 膠原病に似た症状の病気は、多く存在しています
- 膠原病を発病すると疲れやすい
- 膠原病と診断されたら
- 膠原病の男性の有症率と、患者さんの仕事について
- 膠原病の原因は解明されていませんが、食生活で改善させられます
- 膠原病の治療期間について
- 膠原病の症状である赤い斑点について
- 膠原病の一種である全身性エリテマトーデスの白血球減少