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リウマチ性多発筋痛症の難病指定について

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リウマチ性多発筋痛症は、原因がはっきりとは解明されていない、いわゆる難病と呼ばれる疾患であり、肩や腰周辺の筋肉の痛みやこわばりがおもな症状となります。
リウマチ性多発筋痛症の有症率は、男性よりも女性の方が多く、好発年齢は50歳以上からであり、60歳以上の高齢者に起こりやすいという特徴があります。
リウマチ性多発筋痛症の原因は不明なのですが、有症者の20%に膠原病疾患の合併症が見られます。
 わが国では、難病対策事業が昭和47年から開始されており、難病対策の対象となる病気は「特定疾患」と呼ばれています。
特定疾患患者として認定されると、かかる医療費の全額もしくは一部が公費負担となる事業が設けられています。
しかし、リウマチ性多発筋痛症は、現在のところ公費負担の対象となる難病指定の疾患ではありません。
つまり、根治療法が確立されていない病気=難病指定されるということではないということです。
リウマチ性多発筋痛症は、合併症が起きなければ、通常2年ほどで症状が改善されることから、難病指定とはなっていません。

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 リウマチ性多発筋痛症は原因が解明されていないものの、完治が可能な病気であるために、難病指定されてはいません。
また、難病指定されていないもののリウマチ性多発筋痛症は、診断をくだすための明確な検査が存在していませんので、診断が非常に難しい病気であるという特徴があります。
関節リウマチや膠原病など考えられる病気を除外しながら、診断基準に照らし合わせて総合的に病名が診断されています。
 現在、難病指定されていて医療費が公費負担となる特定疾患は、45個存在しています。
特定疾患の患者さんは、申請し認定され、都道府県から交付された医療受給者証を医療機関に提出することで、医療費の公費負担を受けることができます。
申請日から受給者証が手元に届くまでには数日の期間を要するのですが、申請した日から医療受給者証の効力は発生しますので、後日請求すれば戻ってきます。
 繰り返しますが、リウマチ性多発筋痛症は、原因が解明されていない難病ではあるのですが、医療費の公費負担となる難病指定を受けた疾患ではありません。
また、症状は似ていますが、関節リウマチとは異なる病気です。
リウマチ性多発筋痛症と診断がつけば、ステロイド薬による薬物療法で、多くの場合コントロールすることができる疾患です。

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