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自己免疫疾患である膠原病患者さんの免疫システムの違い

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膠原病は自己免疫疾患であり、この病気は免疫の異常が原因といて挙げられます。
免疫とは、体内に侵入した病原菌などを排除しようとする、体内の自己防御システムのことです。
そして、健康な人の防御システムは、自己と非自己の違いをきちんと区別することができ、非自己が体内に入ってこようとすると排除したり破壊したりします。
健康な人の防御システムは、自分の体内の臓器や細胞を攻撃することもありません。
 一方、膠原病患者さんの場合には、免疫システムの制御装置が壊れた状態であり、自分の体の一部も非自己と認識してしまい、攻撃をしかけてしまうという違いがあります。
つまり、膠原病は、自分が自分を攻撃する自己免疫疾患であるというわけです。
膠原病の原因はいまだにはっきりと解明されていないのですが、多くの研究の結果、遺伝子や環境の影響で自己が自己を攻撃する自己免疫疾患を発症すると考えられています。
 黄色ブドウ球菌や結核菌の感染で、病人や高齢者の方が亡くなることがあります。
これは体の抵抗力が低下した人の免疫システムがうまく機能しておらず、その結果、感染・死亡に至る一因となっているということです。
正常に免疫システムが作動している人とは違い、空気中の細菌やウィルスにすぐにやられてしまうからです。

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 膠原病は、その病気の仕組みから自己免疫疾患といわれています。
血管を含む結合組織に異常が起こること、関節痛を伴うこと、自己免疫疾患であることという3つが、膠原病の三大特徴となります。
そもそも膠原病とは、単独の病気ではありません。
それが普通の病気との違いとなります。
関節リウマチを始めとして強皮症や全身性エリテマトーデスなど、いくつかの病気からなる病気グループの総称となります。
 前述しましたように、特定の臓器にではなく結合組織に異常が起こる病気となります。
例えば、脳血栓や心筋梗塞であれば、脳や心臓に関係のある病気だとすぐにわかるのですが、それらと膠原病の違いは、「病気とは特定の臓器に起こる疾患」という従来の医学的な考えに当てはまらない病気だということです。
 健康な人とこの病気の患者さんの違いは、自分の細胞を自分が攻撃するという異常な自己免疫反応を有しているということです。
したがって、膠原病の治療は、異常な自己免疫反応と体内で起こっている炎症を抑える治療が施されるようになります。
自己免疫疾患には、ステロイド薬が強い効果を発揮します。
 ステロイド薬のほかには、自己免疫疾患という性質上、免疫抑制薬による治療も選択肢となります。
通常、免疫抑制薬は、ステロイドの効果が見られない場合に処方されるようになります。
関節リウマチや強皮症など疾患の違いによっても、治療法は異なります。

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