MENU

膠原病が遺伝する確率について

スポンサーリンク

膠原病は、現在の医学でははっきりとした発病の原因は解明されていません。
しかし、遺伝の影響と環境の影響が複雑に絡み合って発症するということが、多くの研究からわかっています。
膠原病の患者さんの近親者には、かなりの高確率で膠原病の人がいます。
膠原病は、親族間での発症率が一般の親族間での発症する確率よりも高いために、遺伝的要因が大きく関与していることはまず間違いありません。
 そもそも膠原病は、特定の臓器にではなく、血管を含む結合組織に異常が起きる病気であり、膠原病はリウマチ性疾患となります。
関節リウマチと同様に、関節の痛みと腫れ、こわばりなどがおもな症状であり、病気が進行していくにつれて関節が破壊されていきます。
そして、膠原病は自分が自分を攻撃する自己免疫疾患となります。
また、単独の病気ではなく、関節リウマチを始めとして、全身性エリテマトーデスなど、いくつかの病気で構成される病気グループの総称となります。
 スポンサーリンク

 膠原病のひとつである全身性エリテマトーデスの場合、患者さんの親族は12%の確率で全身性エリテマトーデスに罹患しています。
特に母親と娘が共に罹患している確率が高く、全身性エリテマトーデスは遺伝しやすいという調査結果が出ています。
また、全身性エリテマトーデスの患者さんの親族には、かなりの高確率で自己免疫疾患の人が存在しています。
 遺伝が大きく関与している根拠として、全身性エリテマトーデスの患者さんの親族内には、血液内に同じ自己抗体が存在していたり、同じリンパ球機能の異常が認められたりすることが、遺伝が関与している根拠として挙げられます。
膠原病の遺伝因子に関する研究は、現在進行中となっています。
免疫システムの異常に関する遺伝子が、親族間には存在しているために、高確率である人は全身性エリテマトーデスを発症し、ある人は関節リウマチを発症すると考えられています。
 ただし、遺伝的因子に環境因子が絡み合って発病すると考えられています。
その根拠は、遺伝だけが原因であるならば一卵性双生児の同時発症率が100%になるはずですが、実際には同時に発症しない確率の方が圧倒的に高いからです。

スポンサーリンク

関連ページ

膠原病の初期症状と湿疹とかゆみ
膠原病の疑いがある症状と、問診票の項目によるチェック方法
膠原病の皮膚症状とかゆみについて
膠原病の初期症状となる足のむくみ
膠原病の初期症状に蕁麻疹が出る理由とは
膠原病の初期症状や子供が罹る小児膠原病の症状などについて
膠原病の症状で、顔の皮膚などに赤い湿疹が出ます
直接的な死亡原因ではない膠原病の症状と、患者さんの寿命
膠原病の中の強皮症の特徴と、患者さんの寿命や余命について
膠原病の一種であるSLEは完治するのか
膠原病の血液検査における抗核抗体の数値について
膠原病の血液検査の項目について
膠原病の血液検査で異常なしで出た場合
膠原病の血液検査での抗核抗体の数値について
膠原病の診断の際に行なわれる血液検査の費用について
膠原病を悪化させる原因となる精神的ストレス
自己免疫疾患である膠原病患者さんの免疫システムの違い
完治することのない膠原病の治療について
膠原病の患者さんは、生存率を高めるために間質性肺炎に注意が必要
膠原病の一種である強皮症の合併症である間質性肺炎と予後について
膠原病のような難病に対する医療費の助成について
膠原病患者さんの妊娠・出産のリスクについて
膠原病に似た症状の病気は、多く存在しています
膠原病を発病すると疲れやすい
膠原病と診断されたら
膠原病の男性の有症率と、患者さんの仕事について
膠原病の原因は解明されていませんが、食生活で改善させられます
膠原病の治療期間について
膠原病の症状である赤い斑点について
膠原病の一種である全身性エリテマトーデスの白血球減少
膠原病の予備軍の症状