関節リウマチではない関節痛は他の膠原病や疾患が原因
関節リウマチは関節痛を起こす膠原病の一種ですが、リウマチではない膠原病や他の疾患もあります。
関節痛といった症状がリウマチと似ているものが多いのですが、関節の痛みが現れてもリウマチではない可能性もあります。
まず、リウマチではない膠原病についてです。
膠原病というのは体内にある免疫機能が誤作動を起こすことで発生する疾患及び症状のことで、膠原病に含まれる疾患はいろいろあります。
リウマチ似た関節痛を生じさせる膠原病には、ベーチェット病・全身性エリテマトーデス・多発性筋炎・混合性統合組織病・皮膚筋炎・強皮症などがあります。
関節痛以外にも似た症状があるため判断が難しいといわれていますが、血液検査などをしっかり行うことで判断ができます。
リウマチの症状が出やすい部位は、指の付け根や第二関節です。
痛みの他に腫れやこわばりが現れることが多いとされます。
ただ、この部位に出やすいというだけで他の部位に出ないとはいえないので、異変を感じたら病院で診てもらうことをおすすめします。
リウマチではない疾患には、変形性関節症・骨粗鬆症・痛風などがあります。
変形性関節症の主な症状は関節痛であり、腫れやこわばりが必ず出るわけではないので、痛みだけが目立つ場合は変形性関節症の可能性があります。
変形性関節症は第一関節に起きることが多く、リウマチは第一関節に起きる可能性が低いといわれているので、第一関節の関節痛が起きたらまず変形性関節症が疑われます、骨粗鬆症は骨密度の低下が原因で、膠原病ではない関節痛疾患の中で最も判断がつきやすい疾患です。
ただ、初期の場合は血液検査の結果が膠原病によるものと似ているので、初期の骨粗鬆症の場合は様子見期間を与えられることが多いとされます。
骨粗鬆症は閉経後の女性がなりやすく、その理由は骨密度と女性ホルモンが関係しているからです。
痛風は男性に多い疾患で、足の親指に症状が出やすいとされます。
足の親指に痛みや腫れが生じてツラい時には、膠原病や変形性関節症よりも先に痛風が疑われます。
X線による検査で、膠原病なのか膠原病ではないのかが分かります。