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病院で受ける関節リウマチの血液検査について

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関節リウマチは、関節に炎症が起こって関節に痛みとこわばりが生じ、病気が進行すると関節が破壊されて変形していく病気です。
関節リウマチは、体の左右対称の部位に炎症が起こったり、レントゲン診断であきらかな関節の変形がみられるなど、関節リウマチ特有の症状が出ていれば、早い段階で診断がつくのですが、そうした症状がなく、ほかの膠原病との診断がつけにくい場合も少なくありません。
 病院では、関節リウマチの診断基準を勘案しながら診断が進められており、診断基準は7項目存在しています。
そして、7項目のうちで4項目以上に該当する場合に、関節リウマチと診断がくだされます。
7つの診断基準の中に、血液検査で血液中に一定量以上のリウマトイド因子という特有の抗体が見られるという項目があります。
 関節リウマチの患者さんの8割の方は、血液検査でリウマトイド因子が陽性であり、2割の方が陰性という結果が出ていますので、このリウマトイド因子の血液検査の結果だけでは、発病の可能性は高いものの診断をくだすことはできません。
ゆえに、病院では7項目中4項目以上に該当するという診断基準が設けられているというわけです。
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 膠原病は、単独の病気ではなく、いくつかの病気からなる病気グループの総称となります。
そして、膠原病の中でももっとも罹患率が高い病気が、関節リウマチとなっています。
膠原病の疑いがあって病院を受診した際には、膠原病の診断は、診察、尿検査、血液検査、画像検査などが行なわれるようになります。
血液検査は、患者さんから少量の血を採取するだけで済むので、肉体的な負担が少ないというメリットがあります。
 病院で膠原病の診断の際に行なわれる血液検査は、検査項目が多くて特殊なものです。
血液検査の検査項目であるリウマトイド因子や抗核抗体は、膠原病特有の数値となりますので、膠原病の診断の手がかりとなる重要な数値となります。
関節リウマチによって破壊された関節は、二度ともとに戻ることはありません。
ゆえに、何よりも病院で早期に診断がなされ、治療を開始するということが重要となります。
 現在、早期関節リウマチの新しい診断基準が検討されています。
病院での血液検査で、血液中にリウマトイド因子があることに加えて、血液検査で赤沈が高い数値であるという診断基準が検討されています。
膠原病は、現在のところ根治療法が確立されていませんので、病院での治療の目的は症状の軽快と悪化防止となります。

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