膠原病の男性の有症率と、患者さんの仕事について
膠原病は、単独の病名ではなくいくつかの病気からなるグループの総称となります。
血管を含む結合組織に異常が起こる、関節痛がある、自己免疫疾患であるということが、膠原病の三大特徴となるのですが、男性よりも圧倒的に女性に多い病気であるということも膠原病の特徴となります。
膠原病の病気グループに属する全身性エリテマトーデスの場合、患者数は女性が男性の8倍となっています。
強皮症の場合には、女性の有症率は男性の7倍であり、多発性筋炎・皮膚筋炎の場合には、女性の有症率は男性の2倍、シェーグレン症候群の場合には、女性に有症率は男性の14倍にもなっています。
膠原病は、医学が急激に進歩した現代においても、いまだに原因が解明されていない難病です。
膠原病のように、きわだって男性よりも女性の患者数が多い病気は珍しく、男性の有症率が少ないことから、女性ホルモンが発症要因として何らかの影響を及ぼしていると考えられています。
膠原病を発症すると、疲れやすいという症状が現われます。
疲れやすさとの因果関係については、医学的には解明されていないのですが、疲労が病気を悪化させることははっきりしています。
ゆえに、患者さんは睡眠時間をしっかりと取るように心がけ、仕事の疲れを翌日に持ち越さないようにすることが重要です。
可能な限り、疲れたと思った時には、仕事の合間にもこまめに横になるようにしましょう。
仕事をしていない専業主婦の場合でも、家事はフルタイムで仕事をするのと同じくらいの労力を必要とします。
ゆえに、家事などを頑張りすぎず、適度に手を抜くようにしましょう。
仕事をしている人も、専業主婦であっても、膠原病を発症した場合には、家族や職場などまわりの人たちのサポートが不可欠となります。
病気についてよく理解してもらい、仕事で無理をしないように協力を仰ぐようにしましょう。
膠原病の患者さんは、日光を避けなければいけません。
日焼けは、自己免疫を活性化させる引き金となり、病気を悪化させてしまうからです。
特に全身性エリテマトーデスの患者さんは日光に注意が必要です。
仕事でも屋外で紫外線にさらされる時間が多い職種は禁忌となります。
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