膠原病の症状である赤い斑点について
膠原病の患者さんは、体に皮疹が出て発症に気がついたという方も少なくありません。
そもそも膠原病とは、単独の病気ではなく、いくつかの病気のグループの総称となるのですが、膠原病の中でも全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、結節性多発動脈炎で皮疹の出るケースが多くなっています。
膠原病による皮疹は、通常かゆみを伴わないという特徴があります。
形は病気の種類や状態によってさまざまなのですが、全身性エリテマトーデスの場合には、鼻を中心として、蝶が羽を広げたような形の赤い斑点が現れます。
この赤い斑点は「蝶形紅斑」と呼ばれるものであり、この赤い斑点が診断の決め手となっています。
赤い斑点を見れば、問診の段階で膠原病の発症の有無についておおよその見当がつきます。
問診で膠原病が疑われる場合には、診察、血液検査、尿検査、画像検査が行われ、その結果を総合的に判断して診断が下されるようになります。
膠原病の診断の際に行なわれる血液検査は、検査項目が多く特殊なものとなります。
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全身性エリテマトーデスの患者さんは、日常生活の中でできるだけ日に当たらないように気をつけなければいけません。
日光があたった皮膚には、赤い斑点ができるからです。
赤い斑点は、鼻を中心とした蝶形紅斑だけではなく、目の下あたりの頬に赤い斑点ができる場合もあります。
全身性エリテマトーデスの「エリテマ」とは、顔や手に出現する赤い発疹を意味しています。
膠原病の一種である全身性エリテマトーデスは、多くの臓器に次々と炎症が起こるために、一昔前までは命を落とす危険性のある疾患でした。
しかし、医学が飛躍的に進歩した現代においては早期発見が可能であり、なおかつステロイド薬の登場によって、5年生存率が95%となっています。
膠原病は、根治療法が存在していない難病ではあるのですが、決して怖い病気ではありません。
適切な治療と生活習慣を実践することによって、深刻な事態に陥るリスクを大幅に軽減させることが可能となっています。
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