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関節リウマチの血液検査の項目であるmmp-3の数値について

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関節リウマチの診断のために行なう血液検査は、検査項目が多く特殊なものです。
そして、血液検査の検査項目の中に、mmp-3という項目が存在しています。
mmp-3(マトリックスメタロプロティナーゼ3)とは、軟骨細胞や滑膜細胞から作り出されるタンパク分解酵素のことです。
 関節リウマチを発症すると、関節の滑膜細胞に炎症が起こり、mmp-3が増産されるようになります。
結果、関節を破壊してしまい、関節が変形するようになってしまいます。
血液検査の結果でmmp-3の数値の上昇が意味するところは、関節リウマチの悪化、活動性の上昇ということです。
ただし、関節リウマチ以外の膠原病である全身性エリテマトーデスでも、mmp-3の数値は陽性となります。
 関節リウマチは、膠原病の一種です。
そもそも膠原病は、単独の病気ではなく、いくつかの病気からなる病気グループの総称となります。
そして、血液検査の項目の中には、膠原病特有の数値が存在していますので、それらの数値は診断の重要な手がかりとなります。
膠原病特有の数値が、mmp-3やRA-HA(リウマトイド因子)、抗核抗体というわけです。

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 関節リウマチの診断のための血液検査で、mmp-3の数値が陽性でも、そのほかの膠原病特有の数値である、リウマトイド因子や抗核抗体の数値が陰性の場合には、関節リウマチと診断をくだすことはできません。
この場合には、経過観察をするようになります。
また、前述しましたように、血液検査のmmp-3の数値は、全身性エリテマトーデスやリウマチ性多発筋痛症などでも高値になりますので、さらに詳細な検査が行われほかの病気である可能性を排除していくようになります。
 膠原病の診断のために行なわれる血液検査は、患者さんから少量の血液を採取するだけで済みますので、患者さんに与える肉体的な負担が軽いというメリットがあります。
血液検査は、繰り返し何度でも行うことができる検査となりますので、病気の診断のみならず病気の経過が予測できるという点も、メリットとして挙げられます。
関節リウマチを始めとした膠原病は、医学が進歩した現代においても、完治が難しい難病となっています。
治療の目的は症状の軽快と悪化の防止となりますので、血液検査は重要なツールとなります。

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