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若年性関節リウマチの治療方法と完治の有無について

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若年性関節リウマチは、単純に子供が発症するリウマチということではありません。
若年性関節リウマチとは、16歳以下で発症する関節リウマチと定義されており、発症6か月以内の病型によって、全身型・多関節型・少関節型という3つの型に分類されます。
若年性関節リウマチと一口でいっても、3つの型それぞれの症状や合併症は異なりますし、経過も異なりますので、必然的に治療の方法も違ってきます。
 若年性関節リウマチの3つの型の中で、成人の関節リウマチと似た症状や経過をたどるのが、多関節型となります。
初期は手足全体が痛み、こわばりますが、やがて両手、両足、両ひざなどの多数の関節で、左右同じ部位に痛みが出るようになります。
従来の治療では、若年性を発症後5年以内に約半数の患者さんに、多少の関節障害が現れています。
 3つの病型によって差はあるものの、若年性の罹患男女比は男児に比べると女児の方が罹患率が高く、その男女比は1:2となっており、女児の方が2倍多くなっています。
この病気は、免疫の異常であることはわかっているのですが、くわしい原因は今のところ解明されていませんので、根治療法が確立されていません。
つまり、完治することがない難病だということです。

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 若年性関節リウマチは、前述しましたように3つの型に分類されるのですが、3つの型に共通する症状として慢性的な関節の炎症が挙げられます。
単に関節が痛いということではなく、関節が腫れて熱を持ち、症状が進行すれば関節が変形して動かせなくなります。
特に発育途中である年少期に発症した場合には、成長障害を残す可能性があります。
 基本的に完治することが難しく、完治させる治療方法が確立されていませんので、治療の目的は症状の軽快と悪化防止となります。
そして、治療方法として、薬物療法、理学療法、心的療法などの方法が施されるようになります。
薬物療法では、抗炎症薬、抗リウマチ薬が使用され、この治療方法で効果がなければ、免疫抑制薬やステロイド薬を使用するという方法が選択されるようになります。
 完治することは難しい病気ではありますが、近年、若年性を含めたこの病気の治療方法はめざましく進歩しています。
病気が進むにつれて関節が破壊されていき、一度破壊された関節は完治することはないのですが、適切な治療を施すことで、症状が悪化することを防止することはできます。
難病=完治しない不治の病と思われがちですが、実際にはきわめて軽度の症状で推移する人も少なくありません。
完治しないこの病気と診断されたからといって、必要以上に悲観することはありません。

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