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リウマチの検査のMMP-3って何?

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MMP-3とは軟骨細胞、滑膜細胞から分泌される蛋白分解を行う酵素です。
軟骨にあるコラーゲンを分解して、軟骨にとって重要な役割を持っています。
関節リウマチは手首、指、足や全身に強い痛みや炎症を起こす病気ですが、関節の内部にある滑膜細胞に特に炎症をお越して増えていきます。
そしてその勢いは関節そのものの破壊と関節の変形に至ります。関節リウマチでは増えた滑膜細胞からMMP-3が生産されるので軟骨の破壊に大きく影響を与えているものはこの物質だと考えられています。
そのため、この酵素の数値が高い場合、もしくは上昇が見られた場合というのは関節の破壊が起きていてなおかつ進行が早まっていることが推測できます。
また投薬による治療を行いっていき症状が緩和してきた場合にはこの数値というのは減少していきます。
この酵素はほかの関節症や痛風といった関節の疾患や膠原病では上昇はしません。
他にも数値が高い疾患としてはエリテマトーデスやリウマチ性多発筋痛症、糸球体腎炎などがあります。

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ほかの疾患では数値の上昇が見られる事が少ないため、判断基準のひとつとして用いられます。病院によってはこの数値から治療効果の判断や関節の状態を把握して治療を進めていくこともあります。
この数値の標準値は男性の場合は100で女性の場合は60くらいだと言われています。性別によりますが数値が150前後の場合に骨、関節が破壊されるのに掛かる期間は約2年と言われています。初期は数値が低くても、だんだんと時間が経過するにつれ数値が上昇します。
数値が500前後になった場合は半年掛からずして骨や関節が破壊されるといったことになっています。またこの数値を下げるのには時間がかかるため早期リウマチ判断からの治療が好ましいです。
またこの数値を下げるクスリとしてエンブレルと言うものが使用されます。
このエンブレルは生物学的製剤の許可をアメリカで初めてとった薬剤でもあります。
生物学的製剤ということで薬剤の費用といのは割高なのが実状です。
自身の数値が上昇、高い場合は思い切った決断をして関節破壊を防ぐためにも数値を下げるよう考えて見たほうがいいかもしれません。

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