膠原病を発病すると疲れやすい
膠原病を発病すると、非常に疲れやすいという特徴があります。
この疲れやすい現象は、「易疲老性(いひろうせい)」と呼ばれています。
膠原病の患者さんの多くは、発病前から体が疲れやすいと感じるようになり、いくら寝ても疲れがとれないと感じるようになる傾向がみられます。
疲れやすいという現象のほかに、特に膠原病に罹患した初期には、発熱が多く見られます。
熱の出方については、微熱から39度台の高熱まで個人差があるのですが、いつまでも熱が下がらない状態が続くことで、膠原病が疑われるというケースも少なくありません。
疲れやすい、熱が続くといった症状のほかに、関節痛も膠原病の初期症状として非常に多く見られます。
膠原病がリウマチ性疾患に分類されるのは、この関節痛の症状によるところが大きく、痛みの出方は膠原病の種類によって異なります。
そもそも膠原病とは、単独の病気ではなくいくつかの病気からなる病気グループの総称となります。
前述しましたように、膠原病を発症すると疲れやすい(易疲労性)、発熱を伴う、関節痛がある、皮疹が出るなどといった共通した症状が現われます。
複数の病気グループの総称となりますので、治療法も病気によって異なるのですが、共通した症状も多いという特徴があります。
健康な人には見られない自分の細胞を自分が攻撃するという、自己免疫反応がこの病気の発症原因となります。
この病気は、根治療法が確立されていない国の難病に指定されています。
根治することが今のところ不可能ですので、治療については、体内で起こっている炎症と自己免疫反応を抑制し、症状を緩和させて、病気の悪化を防ぐことが目的となります。
そして、ステロイド薬が高い効果を発揮させています。
薬物療法とあわせて、病気の症状を軽減させるためには、心と体の休息が重要な要素となります。
発症すると疲れやすいということを認識し、疲れた時にはまず休息を優先させるようにしましょう。
食べ過ぎない、ストレスをためないなど、生活習慣の改善も重要です。
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