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膠原病患者さんの妊娠・出産のリスクについて

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膠原病は、男性よりも女性の有症率が圧倒的に多い疾患となります。
特に、膠原病の中の全身性エリテマトーデスは、20代〜30代の女性の好発率が高いという特徴があり、まさしく妊娠・出産適齢期にあたりますので、女性ホルモンが発症要因のひとつとして考えられています。
 健康な人であっても妊娠・出産は、肉体的・精神的に大きな影響を及ぼします。
それに加えて、膠原病患者さんの場合には、治療のためにステロイド薬を服用していますので、赤ちゃんへの薬によるリスクを心配し、胎児へのリスクを回避するために妊娠することを躊躇される患者さんも存在しています。
 結論から言うと、膠原病患者さんであっても妊娠・出産をあきらめる必要はありません。
また、妊娠中にステロイド薬の服用を中止する必要もありません。
確かにステロイド薬服用によるリスクは0%ではありませんが、ステロイド薬の維持量が1日15ミリグラムまでであれば、妊娠・出産は可能となっています。

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 膠原病の女性が、妊娠・出産を希望する場合には、主治医に十分相談し、タイミングを見極めるということが胎児へのリスク回避には重要となります。
病気がある程度回復し、落ち着いた状態にうまくコントロールすることができれば、赤ちゃんへの悪影響のリスクを大幅に軽減させることが可能となります。
 膠原病患者さんは、普段から精神的なストレスや疲れをためないようにし、日光を避け、無理なリハビリは行なわないように心がけましょう。
ステロイド薬の減量に関しては、必ず医師の指示に従い、自己判断で減量することのないようにしなければいけません。
薬の副作用というリスクを気にするあまり、自己判断で服用を中止される方もいらっしゃいます。
 ステロイド薬は正しい方法で減量していかなければ、大きなリスクを伴います。
突然服用を中止したことによって、発熱や嘔吐、関節痛などの症状が現われる可能性が高いからです。
膠原病は慢性的な病気となりますので、一生うまく付き合っていかなければいけません。
うまく減量に成功し、膠原病が軽度の症状で推移しているために、薬を服用することなくごく普通に生活している人も少なくありません。

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